沖縄県では、文化、観光及びスポーツを振興するとともに、
これらの施策事業を連携して実施する体制を強化するため、
「文化観光スポーツ部」を設置することとしています。
記
1、文化振興の強化
沖縄県は、古くから中国、東南アジアなどとの
交易を通して、個性豊かな伝統文化を育み、
琉球舞踊や空手、組踊、首里城をはじめとする
世界遺産などの沖縄文化は、世界的に高く評価され、
沖縄の大きな魅力となっている。
沖縄文化が内外の注目を集めている今、沖縄文化の
伝統を守り、後世に確実に継承させる取組を進めると
ともに、沖縄文化を国内外に発信するための拠点等を
整備するなど文化振興のための施策を強化する必要がある。
2、観光施策の強化、文化施策との連携
沖縄観光は、一昨年以降、世界的な景気低迷等により
伸び悩んでおり、厳しい環境にある中で、観光産業の
更なる発展のためには、付加価値の高い観光の実現、
外国人観光客の誘致など幅広い行政間連携と産業間連携の
強化が求められている。
沖縄文化を更に振興させ、観光施策と連携して世界へ
発信することにより、沖縄観光の競争力強化につながり
国内外からの観光客誘致に大きな相乗効果をもたらす。
3、スポーツ振興の強化、観光施策との連携
県民の健康志向の高まりの中、県民のスポーツは、
ますます活発化し、プロゴルフ大会などに出場する
トップアスリートの技術に県民が触れることにより
県民の競技力向上につながっているところであり、
またスポーツイベントやスポーツコンベンションが
地域を活性化させている。
特に、冬場の温暖な気候を活かしたプロ野球の
キャンプなど、沖縄にプロスポーツを誘致することは、
県民のスポーツの振興に寄与するとともに、
国内外からの観光客誘致に資するほか、地域経済をも
好転させる効果が期待されることから、スポーツの
振興施策と観光施策との連携させた事業展開に
取り組む必要がある。
新年度に「文化観光スポーツ部」の設置理由
沖縄を訪れる観光客の目的が「名所を観光する」
周遊型から「独自の文化を堪能し、温暖な沖縄で
スポーツやレジャーを楽しみたい」という目的型へ
変わりつつあり、これら観光客のニーズの変化に的確に
対応し、沖縄独自の文化資源や沖縄でのスポーツイベントの
開催を観光施策に結びつける取組を強化する必要がある。
文化振興の施策を観光施策と連携させ、又はスポーツ振興の
施策を観光施策と連携させる事業として、平成23年度から
沖縄文化発信交流促進事業、スポーツ産業創出戦略構築事業、
日本オープンゴルフ開催支援事業、スポーツ・ツーリズム
戦略推進事業などを予定している。
また、県組織の文化、観光及びスポーツを担当する各部門を
組織一元化し、それぞれの部門が連携を強化して
施策展開していくことによって、文化、芸能等の発信拠点となる
「県立郷土芸能館」や、伝統文化でありスポーツ格闘技でもある
空手を普及継承する「空手会館」、Jリーグ対応のサッカー場の
整備などの取組が促進され、これらの取組により、文化及び
スポーツの振興が図られるとともに観光施策の効果的な実施が
可能となる。
これらのことから、文化、観光及びスポーツの施策を
連携強化する各種の振興事業を効果的に展開するため、
文化観光スポーツ部は平成23年4月1日に設置することが
必要である。
(文化観光スポーツ部の設置についての説明資料より
転載しました。)
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